こんにちは。「ことさきく」運営スタッフの髙橋です。
こちらの「つぶやき」コーナーでは「ことさきく」運営スタッフ――全員成瀬先生の弟子です――が先生の難しい理論をわかりやすく、それぞれの感想を交えながら解説しています。
日本の伝統的な稽古事は身体で覚えるものが多くあります。武道も茶道もそうです。
「茶の湯の稽古は自身の身体を通した経験の反復です。稽古で学び、ほんの一瞬でも自分に取り込もうと努力したことは、必ず皆さんの身体の中に残っています。」(千宗室 「月間茶道誌 淡交」2025年12月号巻頭言より)
それは英語学習にも当てはまります。
私の場合、中学から高校まで、学校の授業以外の英語学習方法はNHKのラジオ講座(基礎英語、続基礎英語、ラジオ英会話)と、高校の先生が毎週貸してくれたStudent Timesでした。英語塾や学習塾には通いませんでした。
高校時代は、英語の教科書を10回くらい音読して丸暗記していました。
音読は身体を使う学習方法です。声を出すか出さないかだけの違いのように感じるかもしれませんが、音読は目と耳と口と頭、すべてを同時に使う、身体を使った学習方法なのです。
音読丸暗記法は、いろいろな表現が高校英語という枠の中での知識ではなく、「身体を通した経験」として身につき、その後、1年だけですが留学したときも、仕事をするようになってからも役に立ちました。身体を使った学習方法だったからだと思います。
大学受験の時、予備校で出会ったのが伊藤和夫先生の「英文解釈」と、薬袋善郎先生の文法学習方法でした。SVOCに分解して、名詞節・句は [ ] で、副詞節・句は < > で、形容詞節・句は ( ) で囲い、修飾語句は何を修飾しているかをはっきり目に見えるようにする、という方法で、初めての授業で目から鱗が落ちるような気がしたことをいまも覚えています。
予備校のテキストを拡大コピーしてノートに貼り、すべての文にSVOCといろいろなカッコをつけて意味を分解して理解し、そのノートを見ながら音読していました。五感+手も使って大学受験で乗り切ったのでした。
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いま悔やんでいるのは、大学生になってからはラジオ講座もおろそかになり、英文の暗記もやめてしまったこと。留学したことで英語を読むことは苦ではなくなりましたが、その後も音読暗記を続けていたら、今頃もっと高い英語力を身につけられていただろうと思っています。
「成長を遂げた後、こんなところから見つかるのかと自分の中から「発見」するような学びもあります。(中略) 過去の自分から宅配便が届くように、思いがけないタイミングで成長を実感できる機会がいつか必ず訪れます。」(同上)
そう、いまからでも遅くない。改めて薬袋先生のリーディングテキストで勉強し直して、読み間違いを減らすよう務めてみようかな、と思っています。
以上、今日のつぶやきでした。
(運営スタッフ:髙橋)
