こんにちは。「ことさきく」運営スタッフの髙橋です。
こちらの「つぶやき」コーナーでは「ことさきく」運営スタッフ――全員成瀬先生の弟子です――が先生の難しい理論をわかりやすく、それぞれの感想を交えながら解説しています。
私は文を書くときに漢字があるものはなるべく漢字表記にすべきだと思っていました。今もその考え方はぬぐえません。特にワープロを使うようになってからは、変換候補リストから選ぶだけですから、漢字を書く手間がいらないためひらがなより漢字が多くなりがちです。
ところが、高島俊男先生は次のようにお書きになっています。
「漢字をよく知っている人は漢字の多い文章を書く、と思っている人があるようだが、それは逆である。漢字の多い文章を書くのは、無知な、無教養な人である。」
(高島俊男「漢字と日本人」(2001、文春新書)、p.90)
私は無知で無教養な人なのか・・・としばし毒気を抜かれた気分になりました。
例えば、「はかる」という言葉には「図る」「測る」「計る」「謀る」といろいろな漢字があってそれぞれに意味があって、使い分けられるのは重要なことだと思っていました。
しかし高島先生はこの例を挙げて、「こういう(使い分けについて質問を)よこす人は、かならずおろかな人である」と断言されています。「はかる」は和語だから、漢字でかきわけるなどは不要であり、ナンセンスだ、と。
うーん・・・。何だか漢字重視で生きてきた自分の半生を否定された気分です。
漢字がどのようにして日本に入ってきて、私たちのご先祖がどのように自分たちの言葉と融合させていったのか、その神業の詳細は高島先生の本をお読みください。なぜ無理に漢字を当てはめることが愚行なのか、よくおわかりいただけると思います。
とはいえ、私はやっぱり漢字があてはめられている言葉は漢字で書いた方が良いのではないかと思っています。
なぜならひらがなが多い文は速く読めないからです。
速く読むときは漢字を頼りに文字を追っているので、全部ひらがなで書かれていたらどうしても先に進むのが遅くなってしまうのです。
この辺が解決できたら、私もひらがな多めの文を書こうという気になるかも。
以上、今日のつぶやきでした。
(運営スタッフ:髙橋――「ドジでのろまな亀」は亀に失礼です)
